坂本 忠彦
平成22年5月18日の社団法人日本大ダム会議第48回通常総会において、私は同会議の11代会長に選任されました。昭和6年に創立3年目の国際大ダム会議(ICOLD)に同会議日本国内委員会として加盟したという伝統ある会議の会長就任であり、大変名誉かつ光栄なことと考えております。しかし、2012年に京都で開催を予定しています国際大ダム会議第80回年次例会及び第24回大会(ICOLD2012京都大会)および最近のダムをめぐる厳しい情勢を考えると改めて身の引き締まる思いが致しております。
ICOLD2012京都大会につきましては昨年5月のブラジル・ブラジリアでのICOLD第77回年次例会及び第23回大会でエジプトとの競争の結果、京都へ招致が決定しました。日本国内においては、ダムの開発可能地点は少なくなりつつあり、ダム建設に関する社会環境は厳しいものがあります。しかし世界的に見れば現在は「水の世紀」と呼ばれ世界の人口は今後も増加の傾向を続け、将来食糧確保、生活のための清潔な水の確保、生産・エネルギーのための水、生活圏の安全確保のための治水対策が重要な課題となっています。又、地球温暖化ガスによる気候変動が確実視され、異常渇水、異常降雨の頻発化が予想され温室効果ガスの排出が少ない水力発電の開発が急務となっています。このような中、洪水を防ぎ、渇水期に補給し、水力発電を行うダムの建設・管理の重要性が再認識され、国際大ダム会議への期待は大きくなりつつあります。