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関西電力(株)「黒部川第四発電所」が『IEEEマイルストーン』に認定

 4月9日、関西電力(株)の「黒部川第四発電所(黒四)」*1が、世界的な電気・電子学会であるIEEE*2より、権威ある『IEEEマイルストーン』*3に認定されました。
『IEEEマイルストーン』が1983年に制定されて以来、国内の電力会社で授賞したのは本件が初めてであり、電気技術の工学分野およびその関連分野における黒四の歴史的偉業を認定されたものです。
今回の認定は、苛酷な自然環境のなかで開発した黒四と、発電した電気を送電する関連設備、ならびに戦後の産業復興による急速な需要増加に対応し電力供給に重要な役割を果たしていることに対し、評価を受けたものです。
当時、世界最大出力のペルトン水車(6ノズル)*4や日本最大の高さを誇る黒部ダム*5など導入された水力技術の数々は、黒部川の最上流に位置する大規模貯水池式水力発電所として、その後の水力発電所の基盤技術となりました。また、黒四を起点とした「275kV長距離送電線」をはじめとし、当時、日本初の275kV送電システムは、その後の更なる高電圧大容量送電の基礎技術となっております。

*1 黒部川第四発電所
形式           ダム水路式
落差           545.5m
出力           最大335,000kW
発電開始年月日 S36.1.15
特徴           冬期の雪害防止と、中部山岳国立公園の自然景観維持の観点から、発電所・変電所などの全施設が地下150mにつくられている。

*2 IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)
アメリカに本部がある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)で、世界で397,000人以上に及ぶ会員を擁し、コンピュータ、電子、通信、電力、航空、バイオなどにおいて先進的な取り組みがなされ、各々の技術分野で指導的な役割を担っている。

*3  IEEEマイルストーン
IEEEが、電気・電子・情報・通信の関連分野において達成された画期的なイノベーションの中で、社会や産業の発展に貢献したと認定される歴史的偉業を表彰する制度として、1983年に制定したもの。これまでボルタ電池やフレミングの二極管など世界で約100件がマイルストーンに認定され、日本では以下の12件が認定されている[()内は認定年]。
① 八木・宇田アンテナ      (1995年)
② 富士山頂レーダ          (2000年)
③ 東海道新幹線            (2000年)
④ 電子式水晶腕時計        (2004年)
⑤ 電卓の先駆的開発        (2005年)
⑥ 家庭用ビデオVHS         (2006年)
⑦ 鉄道自動改札            (2007年)
⑧ 日本語ワードプロセッサー (2008年)
➈ 依佐美送信所            (2009年)
⑩ フェライト              (2009年)
⑪ 高柳テレビジョン        (2009年)
⑫ 太平洋横断TV衛星中継   (2009年)

*4  ペルトン水車
ノズルからふき出す水を、おわんのようなバケットに当てて回転させる水車で、水の勢いが大きい高落差の発電所に使用される。

*5  黒部ダム
形式       アーチ式ドーム越流型
高さ       186m(国内一位)
堤頂長     492m
内 左岸ウィングダム69m
内 右岸ウィングダム56m
堤頂幅     8.1m
敷幅       39.7m
堤体積     約158万立方メートル(ウィングダム含む)
湛水面積   約349万平方メートル
総貯水量   約2億立方メートル